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外部クラウド利用したカードローン申込窓口に設定不備 - 三井住友信託銀

三井住友信託銀行は、ウェブサイトに設置していたカードローンの申し込み窓口で利用する外部クラウドサービスに設定の不備があり、一部申込者情報が外部よりアクセスされたことを明らかにした。

同行が利用するセールスフォース・ドットコムの「Salesforce」において、アクセス権限の設定に問題があり、2016年12月27日から2020年7月18日にかけて、同行ウェブサイトよりカードローンを申し込んだのべ2101人分の顧客情報が、外部よりアクセスできる状態となっていたもの。

外部から2020年11月23日、同月25日、2021年1月6日にあわせて5回のアクセスが行われており、2101人のうち102人に関する顧客情報が流出した可能性がある。1人に関しては氏名とメールアドレス、101人に関してはメールアドレスのみとしている。

氏名およびメールアドレス以外のデータに関しては、アクセス権限の設定に問題はなく、外部より閲覧された可能性はないと同行では説明している。

第三者によってアクセスされた101人の特定には至っていない。同行がセールスフォースより提供を受けたログデータには、対象となる顧客を特定するデータは含まれておらず、クラウド側でも対象者を特定するためのデータを保持していないとの回答を受けたという。

(Security NEXT - 2021/05/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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