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クラウド設定不備で顧客情報約11万件が閲覧可能に、流出は1件 - ホーユー

ヘアカラー製品などを製造、販売しているホーユーは、外部クラウドサービスで運用している顧客管理システムに設定の不備があった問題で、調査結果を取りまとめた。

アクセス権限の設定に不備が見つかったのは、セールスフォース・ドットコムのクラウドサービス「Salesforce」で構築していた「お客様相談室」。2017年11月20日から2021年2月17日にかけて同システムに寄せられた顧客情報が外部からアクセスできる状態となっていたことが2月に明らかとなり、影響の範囲など調査を進めていた。

当初、アクセス可能となっていた件数を3109件としていたが、その後の調査で同システム内部で保有していた全顧客情報10万9846件がアクセスできる状態だったことが判明した。

同システムに対する外部からのアクセスは、2020年11月8日から2021年2月8日にかけて83回が確認され、そのうち1回で顧客1人に関する情報にアクセスされていたという。対象者は特定できており、同社は連絡を取って経緯の説明や謝罪を行った。2020年11月8日以前については、「セールスフォースよりアクセスがなかったとの報告を受けた(同社広報)」としている。

同社では不備が明らかとなった設定について修正を実施。今回発見したシステムに限らず、システム全般においてセキュリティの強化を進める方針。

(Security NEXT - 2021/05/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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