脆弱性「FragAttacks」が判明 - ほぼすべてのWi-Fi機器に影響
脆弱性が悪用されると、悪意あるDNSサーバに誘導することが可能となるほか、またルータにおいては「NAT」で接続されているローカルのデバイスへの攻撃が可能となる。
同氏はデモにおいて、ユーザ名とパスワードを脆弱性を用いて傍受し、スマートコンセントを遠隔操作したり、サポートが終了している「Windows 7」を搭載したパソコンに対し、脆弱性を利用して「BlueKeep攻撃」が可能であることを実際に示した。
脆弱性を公表にあたっては、「Wi-Fi Alliance」と「ICASI(Industry Consortium for Advancement of Security on the Internet)」における監修のもと協調的に情報共有を進め、9カ月をかけてアップデートなどの準備が進められてきたという。今回の発表を受け、各社よりアップデートの提供が順次開始されている。
脆弱性は当初、2021年3月9日に開示が予定されていたものの、約1週間前に延期となったが、準備が進められていたマイクロソフトのセキュリティ更新プログラムについては、予定通り3月9日に先立ってリリースされ、特定の脆弱性に対処した。
また同氏は、ネットワークにおいて脆弱性の影響を調査するツールを公開しており、ライブUSBのイメージも用意している。エクスプロイトを含む実証コード(PoC)については、十分にパッチの適用が進んだ今後リリースする計画だという。
(Security NEXT - 2021/05/14 )
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