脆弱性「FragAttacks」が判明 - ほぼすべてのWi-Fi機器に影響

「FragAttacks」のロゴ
ほぼすべての「Wi-Fi」対応機器に影響を及ぼすとされる脆弱性「FragAttacks」が明らかとなった。脆弱性を悪用されると、情報を窃取されたり、対応機器が攻撃を受けるおそれがあるという。
ニューヨーク大学アブダビ校の研究者であるMathy Vanhoef氏がUSENIXのセキュリティカンファレンスで発表したもの。脆弱性はCVEベースであわせて12件にのぼり、同氏は一連の脆弱性を「FragAttacks(Fagmentation and Aggregation Attacks)」と名付けている。
同氏は今回明らかとなった脆弱性について75種類のデバイスを調査したが、すべての機器で少なくとも1件の脆弱性が存在しており、ほぼすべてのWi-Fi対応機器に脆弱性が存在すると結論付けている。最新の「WPA3」についても影響を受ける。
今回明らかとなった脆弱性のうち、3件についてはWi-Fi規格に起因し、1997年以降存在しており、幅広い製品が影響を受ける。ただし、悪用にあたってユーザー側の操作が必要であったり、一般的ではないネットワーク設定が必要となるなど、悪用するのは難しいという。
一方、実装に起因する脆弱性については影響が大きいと指摘。暗号化された通信へ平文を挿入することが可能となる脆弱性が複数存在するほか、ヘッダの一部を不正に操作することで通信の改ざんなども可能となる。
(Security NEXT - 2021/05/14 )
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