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「PHPMailer」に深刻な脆弱性 - 過去修正済みの脆弱性が再発

コンテンツマネジメントシステム(CMS)などにも採用されているPHP環境向けのメール送信ライブラリ「PHPMailer」に深刻な脆弱性が含まれていることがわかった。

安全ではないデシリアライゼーションにより、オブジェクトを挿入されるおそれがある脆弱性「CVE-2020-36326」が明らかとなったもの。Tideliftを通じて報告を受けたとしている。

2018年に「同6.0.6」「同5.2.27」で修正されたオブジェクトインジェクションの「CVE-2018-19296」と類似しているが、2020年10月に公開した「同6.1.8」で実施した修正により再度生じた脆弱性だという。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」において、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

開発チームでは、脆弱性を修正した「同6.4.1」を4月29日にリリースした。同脆弱性については、すでに実証コード(PoC)も公開されており、今後悪用のリスクが高まるおそれもあり注意が必要となる。

(Security NEXT - 2021/05/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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