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LINEの報告不十分、資料提出求めつつ精査継続 - 個情委

個人情報保護委員会は、3月19日にLINEに対して個人情報の取り扱いに関する報告を求め、3月23日に同社より提出を受けたが、引き続き精査や検証を進めるとの方針を示した。

今回の報告徴収では、業務委託の契約内容や監督状況、海外からのアクセスにともなうデータの越境移転、実際のアクセス状況など報告するよう求め、提出資料をもとに適法性など確認を進めている。

委託先の監督や、海外の第三者における提供制限について、提出資料から十分な検証はできないと指摘。必要な資料の追加提出を求めつつ、精査の継続する。

中国の委託先事業者から国内利用者の個人情報に対するアクセスが可能だった問題は、遮断されているとの報告に対し、実際にアクセスが遮断されていることの検証を進めている。

また同社が23日に示した「トークデータの完全国内移転」「プライバシーポリシーの改訂」「ガバナンス体制と情報保護の強化」など、今後の方針については、施策の実施状況について注視していくとしている。

(Security NEXT - 2021/03/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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