「Chrome 89.0.4389.90」がリリース - ゼロデイ脆弱性に対処
Googleは、「Windows」や「macOS」「Linux」向けに最新ブラウザとなる「Chrome 89.0.4389.90」をリリースした。一部脆弱性はすでに悪用の報告があるという。
今回のアップデートでは、セキュリティに関する5件の修正を実施したもので、CVEベースで3件の脆弱性に対処した。
解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2021-21191」「CVE-2021-21193」やヒープバッファオーバーフロー「CVE-2021-21192」を解消。いずれも重要度は4段階中、2番目に高い「高(High)」とレーティングされている。
なかでも3月9日に匿名で報告を受けた「Blink」処理における「Use After Free」の脆弱性「CVE-2021-21193」は、すでに悪用の報告があるという。Googleでは、今後数日から数週間をかけてアップデートを展開していく予定。
同ブラウザに関しては、現地時間3月2日に公開した前回アップデート「同89.0.4389.72」においても、ゼロデイ脆弱性「CVE-2021-21166」に対応している。
(Security NEXT - 2021/03/16 )
ツイート
PR
関連記事
「MS Edge」にアップデート - 「クリティカル」脆弱性を解消
「Cisco IOS XR」にDoSや署名バイパスの脆弱性 - 修正版リリース
「Zoom Workplace」に複数の脆弱性 - 最新版で修正済み
工場向けMOMシステム「DELMIA Apriso」脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
Ivantiのエンドポイント管理やリモートアクセス製品に脆弱性
デバッグ支援ツール「NVIDIA NVDebug tool」に複数の脆弱性
ネットワーク監視ツール「Stork」に脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
GitLab、バグ報奨金プログラムで報告された脆弱性6件を解消
「Adobe Commerce」「Magento」に深刻な脆弱性 - Adobeと外部で温度差
MS、月例セキュリティ更新80件を公開 - 「緊急」8件などに対応