セキュリティ分野の総務大臣奨励賞、登大遊氏ら受賞
総務省は、セキュリティ分野の功績を表彰する「サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞」の受賞者を発表した。
同賞は、サイバーセキュリティの分野で優れた功績を挙げ、今後も活躍が期待される個人や団体を表彰するもの。2017年に創設された。自薦や他薦で候補者を募集し、有識者による選考委員によって受賞者が決められる。2021年は個人2人と1団体が受賞した。
個人では、川口設計の代表取締役である川口洋氏と、情報処理推進機構(IPA)の登大遊氏に贈られた。
川口氏は、サイバー攻撃に対処する能力を磨く人材育成手法「Micro Hardening」を開発。情報通信研究機構(NICT)のサイバー演習である「CYDER」の推進委員や「サイバーコロッセオ」の講師を務めるなど人材育成分野をはじめ、セキュリティ分野で活躍している。
また登氏は、VPNを構築できるソフトウェア「SoftEther VPN」を開発。さらに新型コロナウイルス感染症拡大を受け、同技術を用いた情報処理推進機構 (IPA) とNTT東日本による「シン・テレワークシステム」の緊急開発を主導。同システムの技術をもとにした「自治体テレワークシステム for LGWAN」の開発にも参画し、地方公共団体のテレワーク環境の整備に貢献した。
団体では、鳥取県の自治体ICT共同化推進協議会が受賞。同県自治体におけるCSIRTの設置を推進するとともに、CSIRT設置要綱に関する情報提供や研修などを通じ、実効性のあるCSIRT運営を支援した。同県内で発生したインシデントについて、積極的な情報共有による再発防止を進めたことなどが評価された。
(Security NEXT - 2021/03/01 )
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