Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

JPCERT/CC、「ベストレポーター賞 2024」を発表

JPCERTコーディネーションセンターは、インシデントや脆弱性などの報告を通じて同センターの活動に貢献した人物を表彰する「ベストレポーター賞 2024」の受賞者を発表した。

同センターでは、インシデントや脆弱性の報告をもとに、技術的な分析や問題解決に向けて関係者間の調整を行っているが、問題の解決には正確で的確な情報提供が重要となっているとして、報告者を毎年表彰している。

2024年のインシデント報告部門では、マルスジャパンの力美有樹氏が受賞した。同氏は、フィッシングサイトの調査と報告活動を行っており、同センターに対して多くの情報を提供している。

質の高い報告により、フィッシングサイトの早期対応や被害の低減に貢献した。またコミュニティ活動を通じて情報共有なども行っている。

脆弱性報告部門では、春山敬宏氏が選出された。同氏は、複数製品の脆弱性を発見し、報告を行ったほか、さらに製品開発者との調整なども支援した。

1年以上にわたる多数利害関係者との調整では、個々の開発者の状況に応じて支援を行い、アドバイザリの公表につながったほか、同センターと共同で技術解説も執筆している。

(Security NEXT - 2024/11/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Apache Arrow」のR言語向けパッケージに深刻な脆弱性
熊本県運営の農業関連サイトにサイバー攻撃 - 個人情報流出か
LINEのアルバム機能で不具合 - 他人の画像を表示
ファイル共有ツール「ProjectSend」の脆弱性 - 多くが未修正、悪用も
Zyxel製ファイアウォールに対する脆弱性攻撃に注意 - ランサムの標的に
先週注目された記事(2024年11月24日〜2024年11月30日)
住基台帳事務を放置、支援措置対象者の個人情報が流出 - 新潟市
「Versa Director」に深刻な脆弱性 - 「DB」の規定パスワードが共通
文字列関数のバグを自動修正する技術 - NTTと早大が共同開発
アンケートメール誤送信でメアド流出 - 子ども支援団体