Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ファイル送受信製品「FileZen」に脆弱性 - アップデートは準備中、緩和策の実施を

ソリトンシステムズが提供するファイル送受信アプライアンス「FileZen」に脆弱性が明らかとなった。アップデートは準備中で、緩和策の実施など対策が呼びかけられている。

「同5.0.2」「同4.2.7」および以前のバージョンに、システム管理者画面にログオンした状態よりOSコマンドの実行が可能となるコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2021-20655」が明らかとなったもの。共通脆弱性評価システム「CVSSv3」におけるベーススコアは「9.1」。

脆弱性を悪用するには、システム管理者のIDやパスワードが必要で、アップロードしたファイルの窃取や、端末を踏み台とする攻撃などが行われるおそれがある。また「同V4.2.2」までのバージョンではパスワードを窃取されるおそれもある。

今回、利用者に脆弱性を周知するため、同社はJPCERTコーディネーションセンターへ報告した。ファームウェアのアップデートについて準備を進めており、3月にリリースする予定。

またシステム管理者アカウントの認証情報が窃取されている可能性も踏まえて、脆弱性の緩和策を講じるよう注意を喚起した。初期管理者アカウントの無効化や、管理者アカウントのIDやパスワードの変更、APIやFileZen Relay Agent経由も含めたインターネット経由による管理者アカウントのログオンを制限するなど、対策を実施するよう利用者へ呼びかけている。

(Security NEXT - 2021/02/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「JBoss RichFaces」に対する脆弱性攻撃に注意喚起 - 米当局
「Cisco Catalyst SD-WAN Manager」に複数の脆弱性 - 「クリティカル」も
日米当局、中国が関与するサイバー攻撃について注意喚起
「Firefox 118」が公開に - 機能強化や脆弱性修正など実施
ブラウザ「Chrome」にアップデート - ゼロデイ脆弱性に対応
Apple、「macOS Sonoma 14」をリリース - 脆弱性61件を修正
Python向けライブラリ「gevent」に脆弱性 - アップデートを
「VMware Aria Operations」に脆弱性 - ホットフィクスを公開
トレンドのモバイル管理製品に複数の脆弱性
米政府、Appleやトレンドの脆弱性について注意喚起