「Adobe Acrobat/Reader」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃が発生、早急に対応を
Adobe Systemsは、「Adobe Acrobat」「Adobe Reader」のセキュリティアップデートを公開した。ゼロデイ攻撃の報告があり、同社は公開予告当初から適用優先度を引き上げ、早急に対応するよう呼びかけている。
米時間毎月第2火曜日のいわゆる「パッチチューズデー」である米時間2月9日にあわせてアップデートを公開したもの。
重要度が3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性17件や、次に高い「重要(Important)」とされる脆弱性6件を修正した。
脆弱性によって影響は異なるが、バッファオーバーフローやパストラバーサル、域外メモリへの書き込みなどコードを実行されるおそれがある脆弱性や、「権限の昇格」「情報漏洩」「サービス拒否」などの脆弱性を修正した。
なかでもヒープバッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2021-21017」については、限定的としながらもWindowsの「Adobe Reader」を狙った攻撃に関する報告が寄せられているという。

Windows、macOS向けにアップデートをリリースした(表:Adobe Systems)
(Security NEXT - 2021/02/10 )
ツイート
PR
関連記事
CiscoやSonicWallのゼロデイ脆弱性悪用に注意喚起 - 米CISA
「Node.js」のアップデートが再延期 - 年明け2026年1月7日を予定
SonicWallのリモートアクセス製品「SMA1000」にゼロデイ脆弱性
「Apache Airflow」の開発用拡張コンポーネントにRCE脆弱性
NVIDIAのロボティクスやAI開発向けシミュレーション基盤に脆弱性
Ciscoのメールセキュリティ製品にゼロデイ攻撃 - 構成や侵害状況の確認を
Fortinet複数製品の認証回避脆弱性、悪用が発生 - 設定確認を
「Apache Commons Text」旧版に深刻な脆弱性 - 「FileMaker Server」に影響
「Chrome」にアップデート - 「WebGPU」「V8」の脆弱性を解消
SAP、月例パッチで脆弱性15件を修正 - 「クリティカル」も

