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12月のDDoS攻撃、前月比29件増 - IIJ調査

インターネットイニシアティブ(IIJ)は、2020年12月に同社が観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。前月から攻撃件数は増加し、より規模の大きい攻撃が観測されている。

同社のDDoS攻撃対策サービスで検知したDDoS攻撃の動向を取りまとめたもの。同月に観測された攻撃件数は539件で、前月の510件から29件増。1日あたり17.4件で、前月の17件を上回った。1日あたり5件から25件前後で推移しているが、同月23日は35件を超える攻撃が観測されている。

同月に観測されたもっとも規模が大きかった攻撃は、DNSプロトコルを用いたリフレクション攻撃で、約532万ppsのパケットにより、最大で56.56Gbpsのトラフィックが発生。約434万ppsのパケットにより43.23Gbpsのトラフィックが発生した前月より規模の大きな攻撃が見られた。

同月にもっとも長く継続した攻撃は「SYNフラッド攻撃」で32分にわたるものだった。同攻撃では最大で508.9Mbpsのトラフィックが発生している。

(Security NEXT - 2021/01/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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