Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Pepperl+FuchsやComtrolの制御機器に脆弱性 - ファームウェアの更新を

1月に入り、Pepperl+Fuchsの制御製品「IO-Link Masterシリーズ」において複数の脆弱性を修正するアップデートがリリースされたが、その後脆弱性の詳細や実証コードが公開されていることから、セキュリティ機関が注意喚起を行った。

同製品に関しては、クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)の脆弱性「CVE-2020-12511」やクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2020-12512」、コマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2020-12513」などあわせて6件の脆弱性が明らかとなり、1月4日にアップデートがリリースされている。

脆弱性が悪用されると、リモートより機器の設定が変更されたり、root権限を持たないユーザーによって任意のコマンドをroot権限で実行されるおそれがあるという。

またJPCERTコーディネーションセンターによると、1月13日に脆弱性の報告者が詳細を発表。「実証コード(PoC)」も公開されているという。

国内では、Pepperl+Fuchs傘下のComtrolより同製品が展開されており、利用者に対して最新のファームウェアへ更新するとともに、ファイアウォールによる管理画面へのアクセス制御や十分な強度を持ったパスワードに利用など、注意を呼びかけている。今回明らかとなった脆弱性は以下のとおり。

CVE-2018-0732
CVE-2018-20679
CVE-2020-12511
CVE-2020-12512
CVE-2020-12513
CVE-2020-12514

(Security NEXT - 2021/01/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消