「特別定額給付金」フィッシング、実際に誘導されるケースも
2020年に引き続き、2度目となる「緊急事態宣言」が発出されたが、「特別定額給付金」といった文言で誘惑するフィッシング攻撃に注意が必要だ。実際に誘導されるケースも複数確認されており、セキュリティベンダーでは警戒を強めている。
新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、政府は緊急事態宣言の再発令を決定、首都圏の1都3県では1月8日より対象期間に入った。再発令の発表が行われた1月7日の時点でフィッシング攻撃がすでに確認されており、日本サイバー犯罪対策センター(JC3)によって注意喚起が行われているが、実際に偽サイトへ誘導されてしまうケースも確認されている。
フィッシングメールは、総務省のウェブページを参考にしたと見られる「【重要】特別定額給付金(新型コロナウイルス感染症緊急経済対策関連)」といった件名で出回っている。誘導先のサイトは、従来同様に申請フォームを偽装。氏名や住所のほか、クレジットカード情報、証明書などの画像をだまし取っていた。
トレンドマイクロによると、同社クラウド基盤で同社製品ユーザーの動向を確認したところ、緊急事態宣言初日となった1月8日の11時時点で国内より58人のユーザーが、実際にフィッシングサイトへアクセスしようとしていたことがわかったという。情報が詐取されると、転売され、広く悪用されるおそれもあるとして注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2021/01/12 )
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