Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

NEC製セキュアプライアンスに複数脆弱性 - 3月の更新で修正済み

NECプラットフォームズが提供する中小企業向けセキュリティアプライアンス「Aterm SA3500G」に複数の脆弱性が含まれていることがわかった。脆弱性に対処したアップデートを3月にリリースしており、同バージョン以降へ更新するよう呼びかけている。

同製品のファームウェアに「OSコマンドインジェクション」の脆弱性「CVE-2020-5635」「CVE-2020-5636」や、ダウンロードファイルにおける検証不備の脆弱性「CVE-2020-5637」などが明らかとなったもの。

3件の脆弱性のうち、「CVE-2020-5635」については、共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアが「8.8」ともっとも高く、同製品へアクセスできる第三者によって、細工されたリクエストにより任意のコマンドを実行されるおそれがある。

他脆弱性は、悪用にあたって管理ページにログインする必要があり、CVSS値はいずれも「6.8」とレーティングされている。

「CVE-2020-5635」はラックの吉越舟氏、「CVE-2020-5636」「CVE-2020-5637」についてはラックの平井成海氏が3月に情報処理推進機構(IPA)へ報告したものでJPCERTコーディネーションセンターが調整を実施した。

同社は3月31日にリリースしたファームウェア「バージョン3.5.12」にてこれら脆弱性を修正しており、同バージョン以降を利用するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/12/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

脅威情報共有基盤「MISP」がアップデート - 2件の脆弱性を修正
「Apache Struts」にDoS脆弱性 - ディスク領域枯渇のおそれ
組織向けコラボツール「Mattermost」に脆弱性 - 「クリティカル」も
SWITCHBOT製テレビドアホンに脆弱性 - 親子機の更新を
「Fluent Bit」に認証回避やRCEなど脆弱性 - アップデートで修正
AI環境向けに分散処理フレームワーク「Ray」にRCE脆弱性
認証管理製品「Devolutions Server」に複数脆弱性 - アップデートを提供
米当局、工場設備向け「ScadaBR」のXSS脆弱性悪用を警告
「Grafana」にクリティカル脆弱性 - なりすましや権限昇格のおそれ
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数