ルータ向けLinuxディストロにRCE脆弱性 - 修正版は未提供
ルーターやファイアウォールなどの機能を提供するLinuxディストリビューション「ZeroShell」に、リモートよりコマンドの実行が可能となる深刻な脆弱性が明らかとなった。最新版も影響を受けるとされており、注意が必要だ。
CGI処理にコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2020-29390」が明らかとなったもの。ウェブインタフェースへアクセスできる攻撃者によって認証なしにコマンドを実行されるおそれがある。
米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアが「9.8」、重要度が「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。
脆弱性を発見した研究者は、過去の脆弱性について調査したところ、今回の脆弱性を発見したと説明。2019年8月4日にリリースされた最新版となる「同3.9.3」についても影響を受けると指摘している。
「Zeroshell」に関しては、7月ごろより既知の脆弱性「CVE-2019-12725」を狙った攻撃が増加。国内でも攻撃パケットが観測されている。
(Security NEXT - 2020/12/08 )
ツイート
PR
関連記事
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性