Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Google Play」の一部公開アプリが固有ID情報を取得 - Palo Altoが指摘

「Google Play」において、ユーザーや端末固有のID情報を取得する複数Androidアプリが確認された。Baidu製のアプリも含まれ、推定利用者数は約11億人にのぼるという。

Palo Alto Networksの「Unit 42」のリサーチャーがGoogleが提供する公式ストア「Google Play」で公開されていたアプリについて分析したところ、利用者や端末の追跡につながるおそれがある識別情報を不正に取得するアプリを複数発見、報告したもの。

同社によると、Baiduが提供する「Baidu Android Push SDK」において、利用を避けるよう開発者ガイドで求められている固有の識別子などを取得していることが判明したという。

同ソフトは、「Baidu Search Box」や「Baidu Maps」などが利用する「ソフトウェア開発キット(SDK)」で、これらアプリは米国で600万回以上ダウンロードされており、グローバルで推定11億人のユーザーがいるという。

「IMSI(加入者識別ID)」「IMEI(端末識別ID)」など固有のIDは、利用者側で変更が難しく、紐付けられてユーザーのプロファイルが作成されたり、プライバシー侵害やデータの傍受などに悪用が可能であるとして問題点を指摘した。

(Security NEXT - 2020/11/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

GitLab、アップデートを公開 - 脆弱性7件を解消
コンテナ保護基盤「NeuVector」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「BIND 9」にキャッシュポイズニングなど複数脆弱性
端末管理製品「LANSCOPE」の脆弱性狙う攻撃に注意喚起 - 米当局
ZohoのAD管理支援ツールに脆弱性 - アップデートで修正
脆弱性狙われる「Oracle EBS」、定例パッチでさらなる修正
Oracle、定例パッチを公開 - 脆弱性のべ374件を修正
「Chrome」にアップデート - スクリプトエンジンの脆弱性を修正
Ivantiの複数製品に脆弱性 - 「EPM」の更新は11月以降
「WatchGuard Firebox」の深刻な脆弱性、PoC公開で悪用リスク上昇