Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

凶暴性増すランサムウェアの裏側 - 今すぐ確認したい「意外な設定」

攻撃者の進化を後押ししたと見られるのが「分業」によるエコシステムの存在。ランサムウェアの攻撃インフラを提供する「RaaS(Ransam as a Service)」をはじめ、サイバー犯罪の世界で分業そのものは、決して珍しくない。

しかし、最近では単なるデータの販売や攻撃インフラの貸し借りにとどまらず、より細かい役割分担が行われているという。

新井氏は、サイバー犯罪者の動向を追いかけており、英語やロシア語で情報交換を行っている複数の掲示板サイトをウォッチングしているが、2019年ごろより一部掲示板に「フリーランス」というコーナーが新設され、パートナーが広く募集されていることを発見した。

求めるスキルなど細かく募集要項が記載されており、しかも募集対象の人材は技術者に限らず、ランサムウェアの攻撃で金銭を脅し取る際の「交渉役」など幅も広い。また過去のサイバー攻撃における実績など記した売り込みなども書き込まれていた。

掲示板に記載された内容にどの程度信憑性があるか確認する術はないが、実際に発生している事象を観察すると、募集されていた内容と比較的一致していると同氏は見ている。

(Security NEXT - 2020/11/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

まもなくGW - 長期休暇に備えてセキュリティ対策の再確認を
「VMware ESXi」も標的とするランサムウェア「Akira」に警戒を
再委託先における2023年2月のランサム被害を公表 - 国交省
サーバがランサム被害、UTMの設定不備を突かれる - CRESS TECH
ランサム被害、本番環境への影響がないことを確認 - フュートレック
個情委、人事労務サービスのMKシステムに行政指導 - 報告は3000件超
ランサム被害で情報流出のおそれ、調査を継続 - フュートレック
初期侵入から平均62分で横展開を開始 - わずか2分のケースも
サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」
小規模事業者持続化補助金の事務局がランサム被害