Pマーク事業者による個人情報事故、2019年度は2543件
プライバシーマーク付与事業者における2019年度の個人情報に関する事故報告は2543件だった。前年度からやや増加している。
日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が、2019年度にプライバシーマーク付与事業者から報告があった個人情報の取り扱いにおける事故について取りまとめたもの。
同年度は985社の付与事業者から2543件の事故報告があった。前年度の912社、2323件からいずれも増加している。付与事業者数に占める事故報告事業者の割合は6%で、前年度の5.6%から微増した。
事故の原因別に見ると、「誤送付」が1513件で全体の59.5%を占める。次いで「紛失」が421件で16.6%だった。
さらに「プログラム、システム、設計、作業ミス」に起因する漏洩が160件、「関係者事務処理、作業ミス」による漏洩が138件、「不正アクセス、不正ログイン」による漏洩が66件で続いた。「システムのバグ(25件)」「ウイルス感染(9件)」といった漏洩の報告も寄せられている。
事故報告件数の推移(グラフ:JIPDEC)
(Security NEXT - 2020/11/11 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
先週注目された記事(2024年3月31日〜2024年4月6日)
先週注目された記事(2024年3月24日〜2024年3月30日)
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
「フィッシング詐欺」、1年に3回も被害あったケースも
2023年上場関連企業による個人情報事故は175件 - TSR
ランサムウェア感染組織の平均被害金額は2386万円 - JNSA調査
ネットバンク不正送金被害、上半期だけで前年の約2倍に
Pマーク事業者の個人情報関連事故報告、前年度の約2.3倍に
4割強、内部不正リスクを重視せず - 個人情報対策に偏る傾向も
個人情報漏洩時の謝罪対応、約3割がマニュアル化