中国で脆弱性を発見する国際コンテスト - 11製品で脆弱性が明らかに
中国において11月7日、8日と2日間にわたり、セキュリティコンテスト「天府杯(Tianfu Cup)2020」が開催され、多数製品で脆弱性が明らかとなった。脆弱性が判明した製品では、今後修正プログラムのリリースが予想され、注意が必要だ。
同コンテストは、一定のルールのもと、対象製品より脆弱性を発見するもので、競技対象である16製品中、11製品で脆弱性が判明した。また大会では23件のデモが披露されている。
脆弱性が判明した製品を見ると、「Windows 10 2004」「CentOS 8」といったOSをはじめ、「Chrome」「Safari」「FireFox」といった主要ブラウザで発見された。
さらに「Docker-CE」「VMware EXSi」「Qemu」など仮想環境、PDFビューワである「Adobe PDF Reader」、スマートフォン「iOS 14」を搭載した「iPhone 11 Pro」「GalaxyS20」、ルータ製品「TP-Link」「ASUS Router」など身近な製品からも脆弱性が明らかとなっている。
優勝したのは、360 Government Enterprise Security Group Research Instituteで、賞金総額100万ドルのうち、74万4500ドルを獲得した。
すでに脆弱性の対処がはじまっており、Mozilla Foundationでは、「Firefox」において判明した脆弱性へ対処するアップデートをリリースしている。今後、他製品においても同様にアップデートのリリースが見込まれるため、注意が必要となる。
(Security NEXT - 2020/11/10 )
ツイート
PR
関連記事
ランサム攻撃によりサーバやPCが被害 - 建設資材機械設備メーカー
外部からの攻撃を検知、会員情報流出の可能性 - CNプレイガイド
個人情報約60万件が詐欺グループに - 個情委が名簿事業者に行政指導
「MS Edge」にアップデート - 「クリティカル」脆弱性を解消
「Cisco IOS XR」にDoSや署名バイパスの脆弱性 - 修正版リリース
「Zoom Workplace」に複数の脆弱性 - 最新版で修正済み
工場向けMOMシステム「DELMIA Apriso」脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
顧客情報含むハンディ端末が所在不明に - ミツウロコヴェッセル
サイトが改ざん被害、外部へ誘導される状態に - 京都府社会福祉協議会
増加傾向から一転、被害額が4割弱減 - クレカ不正利用