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「Adobe Acrobat/Reader」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正

Adobe Systemsは、「Windows」および「macOS」向けに「Adobe Acrobat」「Adobe Reader」のセキュリティアップデートをリリースした。

今回のアップデートは、あわせて14件の脆弱性に対処したもの。重要度が3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性4件が含まれる。

具体的には、ヒープバッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2020-24435」や、域外メモリへの書き込み「CVE-2020-24436」、解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2020-24430」「CVE-2020-24437」を修正した。

重要度が次に高い「重要(Important)」とされる脆弱性6件や、さらに1段階低い「中(Moderate)」の脆弱性4件についても対応している。いずれの脆弱性も悪用は確認されていないという。

同社は、「Continuousトラック」向けに脆弱性を解消したアップデート「同2020.013.20064」を提供。あわせて「Classicトラック」向けに「同2020.001.30010」「同2017.011.30180」をリリースした。

適用優先度は、事前予告と同じくいずれも3段階中2番目にあたる「2」とレーティングしており、30日以内を目安にアップデートを実施するよう呼びかけている。今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2020-24426
CVE-2020-24427
CVE-2020-24428
CVE-2020-24429
CVE-2020-24430
CVE-2020-24431
CVE-2020-24432
CVE-2020-24433
CVE-2020-24434
CVE-2020-24435
CVE-2020-24436
CVE-2020-24437
CVE-2020-24438
CVE-2020-24439

(Security NEXT - 2020/11/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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