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東電会員サイトにPWリスト攻撃 - 新規会員登録の機能を悪用か

東京電力の会員制ウェブサイト「くらしTEPCO web」が、利用者とは関係ない第三者のなりすましによる不正アクセスを受けたことがわかった。一部利用者がログインを許し、情報などを閲覧された可能性がある。

同サイトを運営する東京電力エナジーパートナーによると10月5日ごろより、第三者がメールアドレスのリストを利用して、会員制サイト「くらしTEPCO web」に対し、数万件規模の会員登録を試行するアクセスを行い、メールアドレスの所有者へ身に覚えのない仮登録メールが大量に送信される問題が発生した。

これを受けて同社が調査を行ったところ、10月5日から同月11日にかけて本人以外の第三者による「不正ログイン」の可能性がある260件のアクセスを確認した。第三者にログインを許した場合、氏名や住所、電気使用量などを閲覧された可能性がある。

同社は今回の不正アクセスについて、同社以外で入手したメールアドレスやパスワードを用いたものとし、同社経由の情報流出を否定した。ログインなどにおいて試行の失敗なども確認されたが、具体的な試行回数や、アクセス元IPアドレスの件数については調査を進めているという。

(Security NEXT - 2020/10/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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