Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

米政府、中国関与のサイバー攻撃で利用された脆弱性25件を公表

米政府は、中国が国家として支援するサイバー攻撃において、25件の脆弱性が悪用されているとして注意喚起を行った。

20201021_ns_001.jpg
米国家安全保障局が公表したリスト

米国家安全保障局(NSA)が、連邦政府機関の情報システムや防衛産業基盤、国防総省などを標的とするサイバー攻撃に中国が関与したと名指しし、実際に悪用されたり、探索行為の対象となった脆弱性のリストを公表した。

リストには25件の脆弱性がピックアップされており、2019年以前のものが12件、2020年に明らかとなった脆弱性が13件含まれる。いずれも深刻度が高く、これまで注意喚起が行われてきた脆弱性が大半を占めており、あらためて早急なパッチの適用や緩和策の実施を求めた。

具体的に悪用されている脆弱性を見ると、テレワークなどでも利用されている製品が目立つ。

Pulse SecureのVPN製品で明らかとなった「CVE-2019-11510」をはじめ、F5の「BIG-IP」における「CVE-2020-5902」、「Citrix ADC」で判明した「CVE-2019-19781」「CVE-2020-8193」「CVE-2020-8195」「CVE-2020-8196」などがリストに上っている。7月に明らかとなり、注意喚起が行われたばかりのMobileIronの「CVE-2020-15505」なども含まれる。

(Security NEXT - 2020/10/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「pgAdmin4」リストア処理にRCE脆弱性 - 2カ月連続で判明
地理空間データを活用する「GeoServer」の脆弱性攻撃に注意
Gitサーバ「Gogs」にゼロデイ脆弱性 - 広範囲の公開サーバに侵害痕跡
「React」脆弱性を狙う攻撃が急増、国内SOCで多数観測 - ラック
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、詳細は調整中 - アップデートで修正