Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

金融業界の横断的演習「Delta Wall V」を実施 - 金融庁

金融庁は、「金融業界横断的なサイバーセキュリティ演習(Delta Wall V)」を実施する。

新型コロナウイルス感染症への便乗やテレワーク環境を狙ったサイバー攻撃が発生している上、資金移動業者の決済サービスにおける不正チャージなども確認されていることから、金融業界全体でインシデントに対する対応能力の底上げを図るため実施するもの。

「Delta Wall」は、「自助」「共助」「公助」という3視点と防御を表す「Wall」から名付けたもので、業界横断的な演習として2016年度より実施しており、今回で5回目。10月14日から21日まで6日間の日程で実施し、約110の金融機関が参加する見込み。

インシデント発生時におけるエスカレーションや経営層の意思決定など組織内の対応はもちろん、顧客対応や組織外部との連携についても実効性を確認する。

またテレワーク環境下での対応能力向上も目指しており、参加金融機関は実際のテレワーク環境下より演習に参加。演習結果は、業界全体にフィードバックしていく。

(Security NEXT - 2020/10/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2023年4Qの不正送金、減少するも高水準 - 平均被害額は大幅増
「サポート詐欺」の高齢者被害が大幅増 - ネット銀の接続促す手口も
子会社従業員が有効期限間近のデジタルギフトを不正入手 - デジタルプラス
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
暗号資産交換業者への不正送金対策を強化 - 金融庁ら
2023年3Qの不正送金 - 被害額が約1.5倍に拡大
不正送金被害が前年比5倍と過去最悪 - 年末年始もフィッシング攻撃に警戒を
金融庁、銀行間振込のシステム障害で報告徴求命令
全銀システムで障害、一部銀行で他行宛振込処理が遅延
ネットバンク不正送金が前四半期の2倍超 - 過去最悪に