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パロアルト製品に複数の脆弱性 - 深刻なRCE脆弱性も

Palo Alto Networksのファイアウォール製品に採用されているOS「PAN-OS」に深刻な脆弱性をはじめ、複数の脆弱性が判明し、アップデートが提供されている。

影響を受ける脆弱性は、OSの系統によって異なるが、9月9日にアドバイザリを公表し、あわせて9件の脆弱性に対処したもの。

特に「同9.1.3」「同9.0.9」「同8.1.15」より以前のバージョンについては、共通脆弱性評価システムである「CVSSv3」のベーススコアが「9.8」、重要度が「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性「CVE-2020-2040」が含まれる。

同脆弱性は、「Captive Portal」か多要素認証を有効化している場合、これらインタフェースへ悪意あるリクエストを送信することで、バッファオーバーフローが発生するおそれがあり、認証なしに任意のコードを実行されるおそれがある。

さらに「同9.0.9」「同8.1.16」より以前のバージョンにおいて、管理画面に反射型クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2020-2036」が判明。「CVSSv3」のベーススコアは「8.8」、重要度が「高(High)」とレーティングされている。

また同じく重要度が「高(High)」とされる「CVSSv3」のベーススコアが「7」台の脆弱性4件が明らかとなっており、一部は最新OSとなる「同10.0」系にも影響があるという。そのほか3件の脆弱性が判明している。

同社は、これら脆弱性が修正された「同10.0.1」「同9.1.4」「同9.0.10」「同8.1.16」を提供しており、利用者へ注意を呼びかけている。修正された脆弱性は以下の通り。

CVE-2020-2040
CVE-2020-2036
CVE-2020-2041
CVE-2020-2037
CVE-2020-2038
CVE-2020-2042
CVE-2020-2039
CVE-2020-2043
CVE-2020-2044

(Security NEXT - 2020/10/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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