Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「攻撃遮断くんサーバセキュリティタイプ」に遮断IPが追加不能となる脆弱性

サイバーセキュリティクラウドが提供する「攻撃遮断くんサーバセキュリティタイプ」において、遮断対象のIPアドレスが一時的に追加できなくなる脆弱性が明らかとなった。

特定条件を満たした際、あらたに検知した攻撃元のIPアドレスを一定時間遮断対象に追加できなくなる脆弱性「CVE-2020-5622」が明らかとなったもの。「同1.5.3」およびそれ以前のバージョンが影響を受ける。通常遮断方式については影響を受けないという。

多数の送信元IPアドレスから、10マイクロ秒以下の短時間に複数の攻撃リクエストが発生した場合や、2件以上の送信元IPアドレスから特定のタイミングで攻撃リクエストが行われた場合に、スクリプトが採番する「ルールid」の重複が発生。10分程度ルールの追加が行えなくなる。

同社では、同製品の内部で使用されているスクリプトファイルの修正を実施。契約者向けの管理画面より修正済みスクリプトファイルの配布を行っており、利用者へ適用するよう求めている。

(Security NEXT - 2020/08/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25
「LangChain」に深刻な脆弱性 - APIキー流出のおそれ
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIAのロボティクス基盤「Isaac Launchable」に深刻な脆弱性
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告