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米政府、北朝鮮関与「BeagleBoyz」に注意喚起 - 金融機関狙う「FASTCash 2.0」を展開か

同グループは、2015年から2020年にかけて日本をはじめ、韓国、東南アジア、インド、中東、東欧、南米、アフリカなど、広い地域を対象に攻撃を展開している。

北朝鮮が関与するサイバー犯罪グループのなかでも、綿密な計画のもと高度な攻撃手法を用いており、国際送金システムであるSWIFTネットワークの不正送金をはじめ、被害は20億ドルにのぼるという。

攻撃の足がかりとなるのは、特定組織に向けたメールによる「標的型攻撃」や、関係者が頻繁に利用するウェブサイトをあらかじめ侵害し、攻撃を展開する「水飲み場攻撃」。公開されているシステムの脆弱性に対する侵害や、アカウント情報の悪用、リモートアクセスによる接続など、攻撃手法は多岐にわたる。

さらに攻撃の初期段階には、「TA505」などサイバー攻撃を展開する他グループからの協力や侵入経路の提供を受けている可能性もある。

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「BeagleBoyz」が攻撃を展開したとされる地域(画像:CISA)

(Security NEXT - 2020/08/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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