キヤノンの写真クラウドサービスで障害 - 画像データ消失
キヤノンマーケティングジャパンは、同社デジタルカメラで撮影した画像を保存できるクラウドプラットフォーム「image.canon」において、障害が発生し、利用者によって保管された画像データの一部が消失したことを明らかにした。
同サービスは、自動転送機能を搭載した同社デジタルカメラの撮影データを保存し、パソコンやスマートデバイスのほか、連携した外部サービスと共有できるクラウドサービス。2020年4月14日にスタートした。30日間は容量に関係なく保存でき、期間経過後も利用者の意向で10Gバイトまでオリジナル画質の静止画や動画を長期にわたり保存することができる。
同社によれば、7月30日に長期保存用のストレージサービスで障害が発生。同日16時にサービスを停止して調査を行ったところ、6月16日9時以前に保存された静止画および動画データの一部について消失が判明した。
サービスについては8月4日に再開したが、アップロード時に自動生成されるサムネイルについては閲覧できるものの、消失したオリジナルのデータについては、ダウンロードや転送はできない状態だという。
同社はデータの外部流出については否定。原因や影響については「継続して調査中(同社広報)」とコメントするにとどめ、対象となるユーザー数やファイル数などは明らかにしていない。
同社では消失した画像データの回復など対策を検討しており、影響のある利用者には対応などについて個別に案内すると説明している。
(Security NEXT - 2020/08/06 )
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