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EOLのマルウェア侵入対策製品がボットネットの標的に

「Hoaxcalls」は、「Gafgyt」「LizardStresser」「Lizkebab」「Qbot」「Torlus」といった別名でも知られる「Bashlite」より派生したボットネット。Palo Alto Networksでは、4月ごろより活動を観測しているという。

外部からのコマンドによってDDoS攻撃を行う機能を備えたボットネットで、今回の攻撃で展開された最新版では、DDoS攻撃の対象数を増やすなど機能が強化が図られていた。

さらにプロキシ機能や更新機能、再起動の阻害、再起動された場合にも感染を持続させる機能を追加していた。「telnetサービス」を強制終了することで、管理者の業務を阻害する機能も備えており、注意が必要だ。

また問題の脆弱性は、5月上旬より、「Mirai」亜種の標的になっていると同社は指摘。同亜種は、DDoS攻撃の機能は備えていなかったものの、脆弱性に対する攻撃や、ブルートフォース攻撃によって脆弱な「Symantec Web Gateway」を攻撃の対象としていた。

(Security NEXT - 2020/06/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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