「Adobe Acrobat/Reader」に24件の脆弱性 - アップデートが公開へ
Adobe Systemsは、複数の深刻な脆弱性を修正する「Adobe Acrobat」「Adobe Reader」のセキュリティアップデートを公開した。脆弱性の悪用は確認されていない。
米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせ、アップデートを公開したもの。CVEベースであわせて24件の脆弱性へ対処した。いずれも悪用は確認されていないという。
今回修正された脆弱性の重要度を見ると、半数にあたる12件が3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。
バッファオーバーフローや域外メモリへの書き込み、解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性などで、悪用されるとコードを実行されたり、セキュリティ機能をバイパスされるおそれがある。
残る12件については、1段階低い「重要(Important)」と評価されている。域外のメモリを読み込んだり、不正なメモリアクセスなどが生じるもので、サービス拒否や情報漏洩が発生する可能性がある。
同社は、「Continuousトラック」向けに脆弱性を解消したアップデート「同2020.009.20063」をリリース。「同Classic 2017」向けに「同2017.011.30171」、「Classic 2015」には「同2015.006.30523」を提供開始した。
適用優先度は、いずれも3段階中2番目にあたる「2」としており、30日以内を目安にアップデートするよう呼びかけている。
今回修正された脆弱性は以下のとおり。
CVE-2020-9592
CVE-2020-9593
CVE-2020-9594
CVE-2020-9595
CVE-2020-9596
CVE-2020-9597
CVE-2020-9598
CVE-2020-9599
CVE-2020-9600
CVE-2020-9601
CVE-2020-9602
CVE-2020-9603
CVE-2020-9604
CVE-2020-9605
CVE-2020-9606
CVE-2020-9607
CVE-2020-9608
CVE-2020-9609
CVE-2020-9610
CVE-2020-9611
CVE-2020-9612
CVE-2020-9613
CVE-2020-9614
CVE-2020-9615
(Security NEXT - 2020/05/13 )
ツイート
PR
関連記事
米当局、悪用が確認された脆弱性4件について注意喚起
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正