Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

インフラ構成管理ツール「SaltStack」に深刻な脆弱性 - 悪用コード公開、早急に対処を

脆弱性の判明を受けて、開発チームでは修正版となる「同2019.2.4」「同3000.2」をリリース。利用者に対して、早急にアップデートを実施し、脆弱性を解消するよう求めた。

開発チームでは、パッチ公開前にこれら脆弱性に対する「ゼロデイ攻撃」を確認していないが、すでにエクスプロイトコードが公開されており、開発チームでもアップデート公開後に権限を持たないユーザーによって脆弱なシステムに対するアクセスを確認したとして、注意を呼びかけている。

また脆弱性が明らかとなったことを受けてF-Secureは、「SaltStack」 が「Amazon Web Services(AWS)」や「Google Cloud Platform」などクラウド環境などにおいても広く導入されていると指摘。

5月1日の時点で約6000の「Salt Master」がインターネット上に公開されていることを確認しており、多くのシステムが脆弱な環境に置かれているとして、システム管理者へ警鐘を鳴らしている。

(Security NEXT - 2020/05/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「NetScaler ADC」脆弱性、パッチ公開前から攻撃発生
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、アップデート公開 - 軽減策の実施も
特権コマンド実行ツール「sudo」に重要度「クリティカル」の脆弱性
「IBM WebSphere Application Server」にRCE脆弱性 - 暫定パッチ公開
「MS Edge」にアップデート - 固有の脆弱性などにも対処
Salesforceのローコード開発ツールに脆弱性 - 設定リスクの指摘も
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Kibana」に深刻な脆弱性 - 「Chromium」の既知脆弱性に起因
「IBM i」のFAX機能に権限昇格の脆弱性 - 修正パッチを提供