インフラ構成管理ツール「SaltStack」に深刻な脆弱性 - 悪用コード公開、早急に対処を
データセンターやクラウド環境でインフラの構成管理に広く利用されている「SaltStack(Salt)」に深刻な脆弱性が含まれていることが明らかとなった。すでに脆弱性の悪用コードが公開されている。
「同2019.2.3」「同3000.1」および以前のバージョンに2件の脆弱性が明らかとなったもの。「Salt Master」が外部へ公開されている場合、容易に悪用されるおそれがある。
特に影響が大きい脆弱性「CVE-2020-11651」は、悪用することで認証なしにメソッドを呼び出すことが可能。ユーザーのトークンが取得されたり、任意のコマンドを実行されるおそれがある。共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアは「10.0」。
また認証済みのユーザーによって任意のディレクトリへアクセスされるおそれがあるディレクトリトラバーサルの脆弱性「CVE-2020-11652」も明らかとなっている。
(Security NEXT - 2020/05/07 )
ツイート
PR
関連記事
「MOVEit Transfer」の脆弱性、脅迫グループが悪用か
チーム向けパスワード管理ツール「TeamPass」に脆弱性
「MOVEit Transfer」にゼロデイ脆弱性 - 侵害状況も確認を
「Apache Tomcat」に脆弱性 - 過去の修正が不完全で
Zyxel製機器の脆弱性、積極的な悪用も - あらたな脆弱性も判明
WP向け人気プラグイン「Jetpack」に深刻な脆弱性 - 早急に更新を
「OpenSSL」にアップデート - 複数の脆弱性を解消
アクセス制御ツール「Pomerium」に脆弱性 - アップデートを
「Barracuda ESG」脆弱性、修正の7カ月前に悪用の痕跡
エンカレッジ製のUNIX/Linux向け証跡記録ソフトに脆弱性