Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ビデオ会議などに用いるGrandstream製IP-PBXに深刻な脆弱性

ビデオ会議などの機能を提供するGrandstream Networks製IP-PBXの「UCM6200シリーズ」に深刻な脆弱性が含まれていることが明らかになった。2月以降、複数回のアップデートがリリースされており、一部は未修正となっている。

同シリーズのウェブインターフェースにおいて、「CVE-2020-5722」をはじめ、SQLインジェクションやパスワード管理などに脆弱性が明らかとなったもの。

「CVE-2020-5722」は、認証を必要とすることなく、root権限でコマンドを実行したり、パスワードの回復メールを送信することが可能となるSQLインジェクションの脆弱性。

「同1.0.19.20」で修正されたが、対応が不十分でパスワード回復メールにHTMLを挿入することが可能だった。2月3日に公開された「同1.0.20.17」以降で修正されている。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」による共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、最大値10のところ「9.8」とレーティングされている。

(Security NEXT - 2020/04/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Chromium」の脆弱性狙う攻撃 - 派生ブラウザ利用者も注意を
「Lucee」にクリティカル脆弱性 - 悪用コード公開済み
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性などに対応
「Cisco Unified CM」に深刻なRCE脆弱性 - ESリリースのみ影響
「Citrix Bleed 2」への懸念広がる - 提供元は「悪用未確認」強調
メッセージ保護アプリ「TM SGNL」の複数脆弱性、悪用リストに追加
「NetScaler ADC」脆弱性、パッチ公開前から攻撃発生
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、アップデート公開 - 軽減策の実施も
特権コマンド実行ツール「sudo」に重要度「クリティカル」の脆弱性