Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

NEC製の一部ルータにroot権限でコマンド実行されるおそれ

NECが提供するAtermシリーズの一部無線LANルータにOSコマンドインジェクションなど複数の脆弱性が明らかとなった。アップデートがリリースされている。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、「WG2600HS」には、3件のOSコマンドインジェクションの脆弱性が存在。いずれも悪用されるとroot権限でコードを実行されるおそれがある。

具体的には、「UPnP」経由でコマンドの実行が可能となる「CVE-2020-5524」をはじめ、管理画面に存在する「CVE-2020-5525」、「HTTPサービス」へログインできるユーザーによって悪用されるおそれがある「CVE-2020-5534」が判明した。くわえてクロスサイトスクリプティングの脆弱性「CVE-2020-5533」が明らかとなっている。

また「WF1200CR」「WG1200CR」に関しても、OSコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2020-5524」「CVE-2020-5525」が含まれることが判明した。

同社では、各製品向けに脆弱性を修正するファームウェアのアップデートをリリース。利用者へ対応を呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/02/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
WP向けメールマーケティングプラグインにSQLi脆弱性
HashiCorpのGo言語向けライブラリ「go-getter」に脆弱性
Cisco、セキュリティアドバイザリ3件を公開 - 一部でPoCが公開済み
「Chrome 124」が公開 - セキュリティ関連で23件の修正