Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

三菱電機の一部制御システム製品に「URGENT/11」の脆弱性

Wind RiverのリアルタイムOS(RTOS)である「VxWorks」のTCP/IPスタックに複数の脆弱性「URGENT/11」が見つかった問題で、三菱電機の一部制御システム製品も影響を受けることがわかった。

「VxWorks」には、「バッファオーバーフロー」や「NULLポインタ参照」「引数の挿入や改ざん」などあわせて11件の脆弱性が2019年に明らかとなり、「URGENT/11」と名付けられたが、三菱電機が提供する「MELSEC-Qシリーズ」および「MELSEC C言語コントローラユニット」や「MELIPC シリーズMI5000」の一部出荷分についても同脆弱性の影響を受けることが判明したもの。

脆弱性が悪用されると悪意あるプログラムが実行されたり、サービスが停止するおそれがあるとして同社は、各製品の対象となるシリアル番号を公表するとともに、影響を受ける脆弱性について明らかにした。また「CVE-2020-5531」が割り当てられている。

同社は、各製品向けにアップデートを用意しており、アップデートが呼びかけられているほか、対象製品のアクセスを制限するといった緩和策がアナウンスされている。

(Security NEXT - 2020/02/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian
「MS Edge 124」がリリース、脆弱性17件を修正
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
WP向けメールマーケティングプラグインにSQLi脆弱性
HashiCorpのGo言語向けライブラリ「go-getter」に脆弱性