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持ち出し個人情報で選挙活動、元職員市議を告発 - 平塚市

神奈川県平塚市の市議会議員が、同市職員だった際に個人情報を持ち出し、自身の選挙活動に利用したとされる問題で、同市は同市議を個人情報保護条例違反で刑事告発した。

同市議が、同市教育委員会社会教育部スポーツ課へ務めていた際、個人情報を含むファイルを不正に持ち出していたことが判明したもの。選挙に出馬した元職員から選挙はがきが送られてきたとする住民の指摘が4月17日に寄せられ、問題が発覚した。

同市は8月8日に調査結果を発表。同市議が在職中だった2018年11月29日にのべ3万1429件、同年12月22日にのべ248件の個人情報を持ち出したと結論付けた。ただし、11月29日に関して元職員は持ち出しを否定しているという。

今回の問題を受け、同市議会では8月29日に同市議の辞職勧告決議を可決。責任の所在を明確化するため、同市長、副市長、教育長の給料を一部減額する条例改正を行った。

また市長が告発人となり、11月5日付で同市議を個人情報保護条例違反で告発した。

イベント申込者250人や、関係団体および公共施設予約システム登録団体の代表者2万1928人には9月に謝罪文を送付済みだとしている。

(Security NEXT - 2019/11/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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