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全文検索システム「Apache Solr」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃のおそれも

オープンソースの全文検索システム「Apache Solr」に相次いで脆弱性が明らかとなっている。一部はパッチが提供されておらず、すでにエクスプロイトコードが公開済みだ。

脆弱性を分析したTenableによれば、11月に公開された最新版「同8.3」を含む「同7.7.2」以降が影響を受ける脆弱性が明らかとなったもの。脆弱性は「Config API」に起因するものと見られる。CVE番号は11月22日の時点で採番されていないという。

同脆弱性によって、API経由で設定ファイルにおけるリソースを読み込むためのパラメータを変更することが可能となり、攻撃を通じて最終的にリモートよりコードを実行されるおそれがある。

同脆弱性の「実証コード(PoC)」は、GitHubで10月29日に公開され、さらに数日後にはエクスプロイトコードも公開された。

脆弱性を解消するパッチは用意されておらず、同社はアクセス時に認証を設けることで脆弱性に対する攻撃の影響を緩和できると指摘。また設定が意図せず変更されていないか利用者へ確認するよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2019/11/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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