Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「OpenSSL」のWindows版に脆弱性 - 重要度「低」とし更新は未提供

「OpenSSL」の開発チームは、Windows版のパス設定に脆弱性が含まれていることを明らかにした。影響は限定的であるとして、同脆弱性へ対処したアップデートは現時点で用意されていない。

Windowsにおいて、デフォルトにおける設定ファイルのパス指定に脆弱性「CVE-2019-1552」が明らかとなったもの。脆弱性を悪用されると、信頼できないユーザーによって設定が変更されたり、CA証明書の挿入や変更が可能になるという。

脆弱性は、「同1.1.1」「同1.1.0」「同1.0.2」が影響を受けるが、開発チームでは、影響の範囲は限定的であり、脆弱性の重要度を「低(Low)」とレーティング。緩和策をアナウンスする一方、修正するアップデートは、8月2日の段階で用意していない。

あわせて開発チームは、現在セキュリティアップデートを提供している「同1.1.0」のサポートを2019年9月11日、「同1.0.2」についても2019年12月31日に終了することをあらためてアナウンス。「同1.1.1」にアップグレードするよう求めている。

(Security NEXT - 2019/08/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Apache Tomcat」にアップデート - 脆弱性「MadeYouReset」を解消
「HTTP/2」実装に「MadeYouReset」脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外アドバイザリ
秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
N-ableのIT管理ツールにゼロデイ脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
Palo Alto、セキュリティアドバイザリ6件を公開
「Spring Framework」に脆弱性 - アップデートで修正
LLMキャッシュ管理ツールにRCE脆弱性 - キャッシュ汚染に起因
プリント管理ソフト「Xerox FreeFlow Core」に深刻な脆弱性
「Amazon EMR」に深刻な脆弱性 - 資格情報漏洩のおそれ