Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

5月末にトネリングによる「RDP」接続が急増

5月27日から31日にかけて、トンネリングを用いたリモードデスクトップ接続が多数検知された。

インターネットイニシアティブ(IIJ)が、5月に同社マネージドセキュリティサービスにおいて「IPS」「IDS」により観測した攻撃の状況を取りまとめたもの。

前月までNetis製やNetcore製ルータの脆弱性を狙う攻撃が過半数を占める傾向が続いていたが、同月は23ポイント減少。48.6%と過半数を割った。

割合の減少は、5月27日から31日にかけてトンネリングを用いたTCP 443番ポートに対するリモードデスクトップ接続を多く検出したことが起因しているという。

同社では「RDP Tunneling Attempt Detected」として検知。月末5日間の検知だけで全攻撃の30.4%を占めた。スキャン活動は5月27日の23時ごろから活発になり、スキャンを行う送信元IPアドレスの数も急増した。

発信元はロシアのIPアドレスで、特定のISPが所有するIIPアドレスだった。以前から観測されているスキャン活動であると考えられる。同社では3月にもアクセスの増加を観測している。

そのほか、おもに中国を送信元として、コンテンツマネジメントシステム(CMS)の「Joomla」の脆弱性を狙い、コードを実行を試みる攻撃が、5月4日から増加するなどの動きが見られた。

(Security NEXT - 2019/07/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ランサム被害でシステム障害、グループ各社に影響 - テイン
公開PDF資料に個人情報、県注意喚起きっかけに判明 - 菊池市
小学校で個人票を誤配布、マニュアルの認識不十分で - 大阪市
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
ネット印刷サービスにサイバー攻撃、個人情報流出か - ウイルコHD子会社
英国ブランド通販サイト、約3年間にわたりクレカ情報流出の可能性
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
ランサム攻撃者が犯行声明、事実関係を確認中 - アスクル
ペット保険システムから契約者情報など流出した可能性 - アクサ損保
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加