Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Samba」に複数の脆弱性 - サービス拒否のおそれ

「Samba」にサービス拒否に陥るおそれがある2件の脆弱性が含まれていることがわかった。開発チームは、脆弱性に対処したアップデートをリリースしている。

「Samba 4.10」にサービス拒否に陥るおそれがある「CVE-2019-12435」「CVE-2019-12436」が明らかとなったもの。「CVE-2019-12435」は、「同4.9」にも影響がある。

DNSのレコードやゾーンの変更処理に、NULLポインタ参照の脆弱性「CVE-2019-12435」が存在。認証されたユーザーによりRPCサーバがクラッシュし、DNSサーバでサービス拒否が生じるおそれがある。

一方「CVE-2019-12436」は、LDAPサーバのプロセスがサービス拒否に陥る脆弱性。悪用にはLDAPサーバへのアクセス権が必要となる。バージョンや設定によっては、影響の範囲がユーザー自身のアカウントにとどまる場合もあるとしている。

開発グループは、脆弱性を修正した「同4.10.5」「同4.9.9」をリリース。できるだけ早急にパッチを適用するよう利用者へ呼びかけている。

(Security NEXT - 2019/06/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告
「n8n」に深刻なRCE脆弱性 - 乗っ取りや情報漏洩など広く影響
「Microsoft Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を修正
「Firefox」に複数脆弱性、アップデート公開 - 「クリティカル」との評価も
Cisco製品のゼロデイ脆弱性、国内スパム対策サービスで不正アクセス被害
「PHP」に複数脆弱性 - 修正版「同8.5.1」など公開
WatchGuard製UTM「Firebox」のVPN脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「WatchGuard Firebox」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃が発生、更新や痕跡調査を
「Apache StreamPark」に暗号化などの脆弱性3件が判明