4月はDDoS攻撃が1.6倍に、ただし規模は縮小傾向 - IIJ
4月に国内で観測されたDDoS攻撃は、前月の約1.6倍と大きく増加した。一方で攻撃の規模は前月より縮小している。
インターネットイニシアティブ(IIJ)が、同社のDDoS攻撃防御サービスにおける観測動向を取りまとめたもの。4月に観測されたDDoS攻撃は689件で、3月の434件から255件の増加となった。
1日あたりの攻撃件数は23件で、前月の14件を大きく上回る。1日あたり80件近くの攻撃を検出した日がある一方、5件未満の日もあり、ばらつきが見られたという。
同社によると、同月観測された最大規模の攻撃は、DNSを用いたリフレクション攻撃。最大97万ppsのパケットにより、最大約9.21Gbpsのトラフィックが発生した。前月の最大652万pps、最大約19.3Gbpsと比較すると大きく縮小している。
また攻撃の継続時間も短くなる傾向が見られたという。同月にもっとも長時間にわたって発生した攻撃は、DNSを用いたリフレクション攻撃で41分間にわたり発生。最大で約9.0Gbpsのトラフィックが発生した。
(Security NEXT - 2019/06/06 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
9月に399件のDDoS攻撃を観測、前月比1割減 - IIJレポート
3Qのインシデント、前期四半期比25%減 - 「サイト改ざん」が大幅減少
150時間近く継続する複合DDoS攻撃 - 最大115Gbpsのトラフィック
2Qのインシデント件数、前四半期比6%減 - 「スキャン」半減
政府セキュリティ統一基準が改定 - 委託先が担保すべき対策を明確化
5月はDDoS攻撃が3割減、6時間超にわたる攻撃を観測 - IIJレポート
1Qのインシデント件数はほぼ横ばい - 「スキャン」が増加
2月のDDoS攻撃は減少、約100件を観測した日も - IIJレポート
DDoS攻撃が前月比1.5倍、22時間超の攻撃も - IIJレポート
12月のDDoS攻撃件数は増加、最大規模も拡大 - IIJ調査