Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

日本も狙う「APT10」にあらたな動き - 一見問題ない実行ファイルから攻撃展開

攻撃グループは、ダウンローダとして4種類のファイルを展開。実行ファイルは一見問題ないように見えるが、同梱される悪意あるライブラリファイルを読み込むいわゆる「DLLサイドローディング」によって、攻撃を実行していた。

また同じく同梱されていたバイナリファイルは暗号化されており、メモリ上に展開されたあと、「PlugX」や「RedLeaves」と類似した方法で復号化が行われていたという。

また一連の攻撃では、韓国のIPアドレスをコマンド&コントロール(C&C)サーバの通信先としており、正規企業に関連あるかのように見せかけた「kaspresksy[.]com」「microsofts[.]org」といったドメインを悪用。攻撃で確認されたzipファイルからは、「APT10」が使用することで知られる「Poison Ivy」も見つかっている。

(Security NEXT - 2019/05/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み
WP向け操作ログ記録プラグインにSQLi脆弱性 - パッチ未提供
「Node.js」向けMySQLクライアントにRCE脆弱性
「PuTTY」に脆弱性、「WinSCP」「FileZilla」なども影響 - 対象の旧鍵ペアは無効化を
Ivanti製モバイル管理製品「Avalanche」に深刻な脆弱性 - 一部PoCが公開済み
サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian
「MS Edge 124」がリリース、脆弱性17件を修正
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定