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20年前の「Excel 4.0」マクロを悪用する攻撃 - 検知回避が狙いか

「Excel 4.0」のマクロが攻撃に悪用される可能性については、2018年10月に米ケンタッキー州で開催されたセキュリティカンファレンス「DerbyCon 2018」で、蘭Outflankの研究者であるStan Hegt氏が論文を発表している。

マクロの実行時には警告が表示されるため、その点では「VBA」と同様だが、「Excel 4.0」のマクロは、スプレッドシートに直接書き込み、実行する形式で、マクロが書き込まれたシートを非表示にするなど、隠ぺいが行われる可能性がある。

さらに「VBA」とはファイル構造が大きく異なり解析が難しいと同氏は指摘。2018年10月の論文公表当時、「VirusTotal」において検出できるエンジンは存在していなかったため、同氏はセキュリティ製品による検出の回避に悪用される懸念を示していた。

(Security NEXT - 2019/03/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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