Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「WinRAR」が19年来の脆弱性を修正 - 公表後に悪用も

利用していたライブラリも、サードパーティが2005年にリリースしたもので、今回判明したパストラバーサルの脆弱性にくわえ、同ファイル形式の検証処理に「CVE-2018-20251」が存在。

さらにメモリを保護する「DEP(Data Execution Prevention)」や「ASLR(Address Space Layout Randomization)」にも対応しておらず、域外のメモリに書き込む脆弱性「CVE-2018-20252」も判明している。

脆弱性の判明を受けて、RARLABはベータ版などで対応を進めてきたが、2月28日に最新版となる「同5.70」をリリース。問題となるACE形式のサポートを中止した。また「LHA」「LZH」形式のファイルにおいて域外のメモリに書き込む脆弱性「CVE-2018-20253」についても、同バージョンで修正。最新版へのアップデートを呼びかけている。

今回の脆弱性に関しては、公表後に脆弱性を悪用するマルウェアが確認されている。悪意ある「JavaScriptファイル」を「Windows」のスタートアップに登録。外部よりリモートアクセスツール(RAT)である「Orcus」をダウンロードし、実行しようとしていた。

(Security NEXT - 2019/03/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

日立製ディスクアレイシステム「Hitachi VSP」に平文PWをログ保存する脆弱性
Apple、「iOS」「iPadOS」のアップデートで脆弱性1件を修正
「Firefox 124.0.1」が公開、深刻な脆弱性2件を解消
JVNで6製品の使用中止を呼びかけ - 脆弱性見つかるも開発者と連絡不能
バッファローのNAS製品にMITM攻撃でコード実行のおそれ
米当局、脆弱性3件の悪用に注意喚起 - FortinetやIvantiの製品が標的に
「auひかり」向けのブロードバンドルータに複数の脆弱性
Apple、「iOS」「iPadOS」のセキュリティアップデートを公開
ブラウザ「MS Edge」にアップデート - 9件の脆弱性を修正
Google、ブラウザ最新版「Chrome 123」をリリース - 複数脆弱性を修正