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「Adobe Reader」に未修正の脆弱性 - 「NTLMハッシュ」窃取のおそれ

「Adobe Reader」にSMBリクエストを攻撃者のサーバに送信させることが可能となる未修正の脆弱性が含まれていることがわかった。「NTLMハッシュ」の窃取に悪用されるおそれがあり、実証コード(PoC)も公開されている。

同脆弱性は、セキュリティ専門家のAlex Inführ氏が報告したもので、Twitter上で問題の概念実証を見かけ、調査を行ったところ確認したという。

過去に別名「BadPDF」とも呼ばれれる脆弱性「CVE-2018-4993」が明らかとなり、Adobe Systemsではすでにアップデートで修正済みだが、コールバックを発生させるあらたな別の脆弱性が存在。悪用されると、SMBリクエストを攻撃者のサーバに送信させ、NTLMハッシュを窃取されるおそれがある。

問題の脆弱性は、PDFにおける「XMLフォームアーキテクチャ(XFA)」の処理に起因。同製品では「XSLTスタイルシート」で指定されたURLを検出し、アクセスを試みるコールバックが生じていた。

(Security NEXT - 2019/02/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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