フィッシング報告、前月比1.5倍に - 誘導先URLも1.2倍に
11月にフィッシング対策協議会へ寄せられたフィッシングの報告件数が、前月比1.5倍と急増した。誘導先URLや悪用されたブランドも増加している。
同協議会のレポートによれば、11月のフィッシングの報告件数は1652件。前月の1100件から552件増となった。2701件でピークを迎えた5月以降、5カ月連続で減少したが、増加に転じている。
フィッシング攻撃に悪用されたURLの件数は、前月の885件を211件上回る1096件。1000件を超えたのは、2017年9月以降14カ月ぶり。悪用されたブランド件数も前月から5件増加して36件となった。
前月に引き続き、11月も宅配業者の不在通知を装うSMSを用いて、フィッシングサイトやマルウェア配布サイトへ誘導するケースが多数報告されている。また、キャリア決済の不正利用を目的としたフィッシングメールも前月同様流通している。
「Amazon」「Apple」「LINE」「PayPal」など大手ブランドをかたるフィッシングメールも依然として発生。なかでも「Apple」をかたるケースでは、一度に大量のフィッシングメールが配信されているという。

フィッシングの報告やURL件数の推移(発表をもとに作成)
(Security NEXT - 2018/12/04 )
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