「Firefox 63」がリリース、トラッキング対策強化 - 複数の深刻な脆弱性にも対処
Mozilla Foundationは、最新版となる「Firefox 63」をリリースし、機能の強化にくわえ、深刻な脆弱性へ対処した。あわせて「Firefox ESR 60.3」をリリースしている。

「Firefox 63」をリリースしたMozilla
今回のアップデートでは、新エンジンの採用によるパフォーマンスの向上や使用するメモリの削減にくわえ、「Cookie」や「他サイトデータ」に対する第三者の追跡をブロックする「Cookie」のあらたなポリシーを導入。トラッカーとして分類されたドメインに対し、ストレージアクセスをブロックするという。
同機能の導入は、8月にアナウンスしていたもので、サイト間の追跡を防止する機能を提供することでプライバシー保護を強化。今回はプロトタイプとしての導入で「Firefox 65」では全利用者に対し、デフォルトで適用することを目指している。
また今回のアップデートではCVEベースで14件の脆弱性に対処。重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は2件で、メモリ破壊が生じ、コードを実行されるおそれがある脆弱性「CVE-2018-12388」「CVE-2018-12390」へ対処した。
(Security NEXT - 2018/10/24 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Cisco FMC」に深刻な脆弱性 - 認証なしでコマンド実行のおそれ
Cisco、ファイアウォール製品群にアドバイザリ21件を公開
「Apache Tomcat」にアップデート - 脆弱性「MadeYouReset」を解消
「HTTP/2」実装に「MadeYouReset」脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外アドバイザリ
秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
N-ableのIT管理ツールにゼロデイ脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
Palo Alto、セキュリティアドバイザリ6件を公開
「Spring Framework」に脆弱性 - アップデートで修正
LLMキャッシュ管理ツールにRCE脆弱性 - キャッシュ汚染に起因