Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Firefox 63」がリリース、トラッキング対策強化 - 複数の深刻な脆弱性にも対処

Mozilla Foundationは、最新版となる「Firefox 63」をリリースし、機能の強化にくわえ、深刻な脆弱性へ対処した。あわせて「Firefox ESR 60.3」をリリースしている。

20181024_mo_001.jpg
「Firefox 63」をリリースしたMozilla

今回のアップデートでは、新エンジンの採用によるパフォーマンスの向上や使用するメモリの削減にくわえ、「Cookie」や「他サイトデータ」に対する第三者の追跡をブロックする「Cookie」のあらたなポリシーを導入。トラッカーとして分類されたドメインに対し、ストレージアクセスをブロックするという。

同機能の導入は、8月にアナウンスしていたもので、サイト間の追跡を防止する機能を提供することでプライバシー保護を強化。今回はプロトタイプとしての導入で「Firefox 65」では全利用者に対し、デフォルトで適用することを目指している。

また今回のアップデートではCVEベースで14件の脆弱性に対処。重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は2件で、メモリ破壊が生じ、コードを実行されるおそれがある脆弱性「CVE-2018-12388」「CVE-2018-12390」へ対処した。

(Security NEXT - 2018/10/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ
「VMware Aria Operations」や「VMware Tools」に脆弱性 - 修正版を公開
「Kea DHCP」にサービス拒否の脆弱性 - アップデートが公開
「WordPress」のキャッシュプラグインにXSS脆弱性
プラネックス製モバイルルータ「ちびファイ4」に脆弱性
「Docker Compose」にパストラバーサル脆弱性 - 修正版を公開