Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

深刻な脆弱性に対処した「Ghostscript 9.24」が前倒しで公開 - アップデートを強く推奨

PDFの出力など画像処理に使われる「Ghostscript」に脆弱性が判明した問題で、当初の予定より前倒しでアップデート「同9.24」がリリースされた。悪用コードも出回っており、最新版へのアップデートが強く推奨されている。

同ソフトウェアは、「PostScript」や「PDF」などの出力に利用されるオープンソースのインタープリタ。保護機能である「-dSAFERオプション」が回避され、コードを実行されるおそれがある脆弱性「CVE-2018-16509」が指摘されている。

脆弱性の判明を受けて、開発を手がけるArtifex Softwareでは公開リポジトリ上で修正を実施。パッチは入手可能な状態となっていたが、同パッチを反映した修正版のリリース時期については、当初9月下旬とアナウンスされていた。

同社では、前倒しで「同9.24」をリリースし、同脆弱性をはじめとする複数の問題へ対処。最新版へアップデートを強く推奨している。またすでに脆弱性の悪用コードが流通しているとして、セキュリティ機関では注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2018/09/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
「CentreStack」「CWP」脆弱性の悪用に注意喚起 - 米当局
入退室管理製品「UniFi Access」の管理APIに認証不備の脆弱性
「Elastic Cloud Enterprise」に脆弱性 - API経由で不正操作のおそれ
Google、「Chrome 142」でV8関連はじめ脆弱性20件を修正
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ