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執拗な攻撃で組織へ侵入、感染するランサムウェア「SamSam」 - 被害は約590万ドルに

環境に応じて攻撃が展開し、OSやアプリケーションの脆弱性全般が標的となり得るため、特定の脆弱性を修正するだけでは被害を防ぐことが難しいと同社は危険性を強調している。

くわえて「SamSam」の特徴として、ドキュメントファイルに限らず、「アプリケーション」「構成ファイル」なども暗号化の対象となる点を指摘。復旧には、OSやアプリケーションの再インストールが必要となることから、単なるデータのバックアップにとどまらず、マシン環境を再構築できるよう備えておく必要がある。

RDP経由の攻撃を防御するため、適切なアクセス制御や、堅牢なパスワードの使用、多要素認証の活用などを挙げたほか、攻撃者が、組織のドメイン管理者の権限掌握を狙っているため、ユーザーアカウントにおけるユーザー権限を必要最低限に抑えるといった対策も有効だとしている。

またインターネット接続機器の検索サイトである「Shodan」などを活用し、脆弱性の有無をチェックすることなども推奨している。

(Security NEXT - 2018/08/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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