脆弱なERP、機密情報流出のおそれ - 「SAP」「Oracle EBS」など標的に
企業の経営管理で機密情報やビジネスプロセスを扱う「ERPシステム」だが、管理の甘い脆弱なシステムが攻撃者のターゲットになっているとして、米国土安全保証省の国家サイバーセキュリティ通信統合センター(NCCIC)やUS-CERTでは注意を呼びかけている。
管理が甘い「SAP」や「Oracle E-Business Suite」などの「ERP」が攻撃対象となっているとするOnapsisやDigital Shadowsの調査を受けて、注意喚起を行ったもの。
指摘された脅威は、「ERPシステム」におけるあらたな脆弱性ではなく、「SAP NetWeaver Application Server Java(SAP NetWeaver AS)」におけるサーブレット「Invoker」の脆弱性「CVE-2010-5326」をはじめ、「SOAP RFC」の悪用や脆弱なパスワードなど、さまざまな既知の脅威に起因したものだという。
攻撃者が高度な手法を用いなくとも「ERPシステム」への侵入が可能となり、ビジネスにおける機密情報を取得されたり、プロセスが制御されるといった被害や、他システムへアクセスするための踏み台として悪用されるおそれがあるとしている。
(Security NEXT - 2018/07/26 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Zabbix」のWindows向けエージェントに権限昇格の脆弱性
データ分析ツール「Apache Kylin」に認証回避の脆弱性
「Oracle E-Business Suite」が標的に - 更新や侵害状況の確認を
「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
「MS Edge 141」がリリース - 12件の脆弱性を解消
「Termix」のDockerイメージにSSH認証情報が流出するおそれ
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
「Django」に複数の脆弱性 - 修正アップデートを公開
「Firefox」に複数脆弱性 - アップデートが公開
Mozilla、最新版ブラウザ「Firefox 134」を公開 - 複数の脆弱性を修正